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【初心者向け】サックスでロングトーンする際のコツ・注意点を徹底解説!

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月間1万人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
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あなたはサックスのロングトーンを『練習前のウォーミングアップ』として捉えていませんか?

実はロングトーンのやり方次第で、圧倒的に上達スピードが変わります。

何も考えず音を伸ばすだけでは勿体無いです…。

というわけで、今回は以下の2点を中心にお話しますね。

  1. 管楽器(サックス)でロングトーンの練習する重要性について
  2. サックスのロングトーンが飛躍的に上達するコツ、注意点

この記事を読めば、賢くロングトーンを使いこなす方法が分かります。

 

そもそもロングトーンとは何か?

ロングトーンには幅広いやり方が存在します。

まずは初心者〜中級者に定番なロングトーンを見てみましょう。

  • 中音域を伸ばすロングトーン
  • 高音・低音を伸ばすロングトーン
  • 腹式呼吸を意識したロングトーン
  • ビブラートを掛けたロングトーン

続いては、上級者がやるロングトーンを見てみましょう。

  • 音をオクターブ裏返すロングトーン
  • 倍音をコントロールするロングトーン
  • プロサックス奏者の音色に近づけるロングトーン

このように演奏者のレベルによって、意識すべきポイントが異なります。

正しい音程で伸ばせたら、次は良い音色を目指す…といった感じで、どんどんレベルアップさせてくのです。

音を伸ばしつつも、目的に合わせて色んな音を出すのがロングトーンだと覚えておきましょう。

 

ロングトーンをやる目的って何?

なぜロングトーンを練習するかというと、曲をマスターするのに必要だからです。

難易度にもよりますが、一人前に曲をマスターするには以下の要素が必要。

  • 低音・高音をコントロールできる
  • 曲のテンポに合わせて演奏出来る
  • 適切な音量・音程・音色を出せる
  • 綺麗にタンギング出来る
  • 安定したビブラートを出せる
  • 正しいアンブシュア、姿勢である
  • 正しく調整された楽器である

曲練習時、上記を全て意識するのは大変ですよね。なのであらかじめ、ロングトーンで一つずつチェックします。

例えば、低音域の音程をチューナーで確認したり、楽器の状態を把握したり…。

こうする事で、異常に気づかないまま練習し続けるリスクを避けれるのです。

もしロングトーンをすっ飛ばして曲練習した場合、以下の欠点を見逃しやすいですね。

  1. 音程が外れてる
  2. 音量が小さ過ぎる(大き過ぎる)
  3. 吹くときの姿勢が悪い
  4. ビブラートの掛け方が不自然

間違った状態で反復するほど、悪い癖が染み付いて治りません。

ロングトーンを医療に例えると、異常を早期発見するための定期検査とも言えるでしょう。

 

初心者に効果的な練習方法は?

ロングトーンの重要性が分かったところで、さっそく練習に入ります。

これまで述べてきた通り、ロングトーンで意識すべき点がたくさんあるんですよね…。

全部一度に意識するのは不可能なので、まずは一つずつやるべき事を紹介します。

 

STEP1.お腹の支えで吹く感覚を覚える

腹式呼吸(お腹の支え)を使って伸ばすのが、正しいロングトーンのやり方です。

喉に力を入れて出す音とは違い、音色がよく響きます。

このやり方としてまず、楽器に息だけを吹き込んで下さい。(この時点で音は出さない)

最初の4拍は息だけ吹き込み、5〜8拍にかけて音を出します。

5拍目からクレッシェンドする事で、段々とお腹に力が入る感覚が分かるでしょう。

まさにこれが、お腹の支えを使った正しい音の出し方です。

腹式呼吸を駆使した効果的な練習法に関して、以下記事に詳しくまとめました。

お腹の支えが分かったら今度は、最初から音を出します。

この時はまだチューナーを見てはいけません。

出しやすい中音域の音で、なるべく大きい音を伸ばしましょう。

「音大き過ぎるかな…」と思うくらいが丁度良いです。

とにかく、周りの目を気にして音が小さくなるのはNG。

いくらアンブシュアが完璧でも、肝心な息が足りてなかったら弱々しいロングトーンになってしまいます。

音色は後回しで良いので、まずは大きい音をめい一杯出して『心理ブロック』を壊して下さい。

それから次のステップの進みます。

 

STEP2、中音域をチューナーに合わせる

真っ直ぐ伸ばした音が合ってるか、チューナーを見ながら確認するステップです。

いきなり最低音から始めると音出しに苦戦します…。

なのでまずは、自分が出しやすいと思う音から順にチューニングしていきましょう。

例えば中音域の『ド』を8拍伸ばして2拍休む、また8拍伸ばすを繰り返すのです。

伸ばしてる間、チューナーの針が触れなければ音が安定してる事になります。(休符で素早く息を吸って次の音に備えること。)

ドが出来るようになったら次はファといったように、一つずつ音域の幅を広げてください。

 

STEP3、低音・高音を真っ直ぐ伸ばす

低音・高音も先程と同様の形で練習していきます。

しかし中音域の時とは違い、音が出しにくいですよね。

でもそれは、口輪筋という口周りの筋肉が出来上がってないだけ。

練習を繰り返せばアンブシュアが形成されて、自然と音が出るものです。

ロングトーンは口輪筋を鍛える練習でもあるので、最初のうちは焦らず「やり続ければ音が出る」と言い聞かせてください。

先ほども言ったように、焦って低音・高音をやる必要はないです。

中音域を十分に練習してから次の音域に進みましょう。

低音、高音を出すコツに関して、以下記事にまとめました。

 

STEP4、音の強弱を変えるロングトーン

低音〜高音まで安定して出せるようになったら、今度は強弱を変えるロングトーンに挑戦してみます。

まずは『極めて弱く』の記号であるpp(ピアニッシモ)で、8拍伸ばす。

次は『非常に強く』の記号である、ff(フォルテッシモ)で8拍伸ばして、チューナーの針と合わせます。

さらに今度は、クレッシェンド(段々大きく)、デクレッシェンド(段々小さく)でロングトーンすれば、音のコントロール能力が上がりますよ。

 

ロングトーンを実施する際のコツ(注意点)

続いては、ロングトーンを上手に練習するためのコツ(注意点)を5つ紹介しますね。

1、始めと終わりの音量を一致させる

最初に吹いた音程、音量を、そのまま最後までキープ出来るのが正。

しかし吹き続けてると息苦しくなリますよね。

その影響で最後の方は音が小さくなり、音程も合わなくなりがち。

最後まで同じ音をキープするために、息を一定に吐き続ける意識が必要です。

イメージとしては、最初にMAX100の息を吸い込んで、そこから10ずつ一定に出す感じ。

またはクレッシェンドをやるイメージでロングトーンすると、最後まで息を保ちやすいです。

この辺は自分のやりやすいイメージで実践してみてください。

 

2、最初のうちは薄いリードを使う

厚いリードだと音が出にくく、きついアンブシュアになってしまいます。

その上、顎・口周りが疲れやすいですね。

初心者は1/2の薄いリードでロングトーンするのがオススメ。

サックス用のリード(1/2)

ロングトーンで十分に口輪筋が鍛えられたら、厚めのリードを使うのがベストです。

リードに関しては以下記事をご参考に。

 

3、音の入り切りをハッキリさせる

ロングトーンする際に重要なのが、音の入り(アタック)と切り(レリース)をハッキリさせること。

この2つを実践すれば音の聞こえが良くなり、メリハリのついたロングトーンが出来ます。

初級者ほど、音の始まりと終わり部分が曖昧になりやすいもの。

演奏時に曖昧な吹き方をすると、他のバンドに合わせづらく、ダサい音に聞こえてしまいます。

音を入り切りするコツは、包丁で長い長方形を切るイメージで吹くコト。

ロングトーンのイメージ図

最初と最後は綺麗に音をスパンッと切ってください。

 

4、正確にカウントを取る

初級者ほどカウントを取らずに、いきなり吹き始めるケースが多いです。

伴奏と合わせて演奏する際は、始まりの合図としてカウント取らなければいけません。

そのため、普段からカウントを意識したロングトーンを練習しましょう。

やり方としては、最初の4拍は手拍子でリズムを取ります。

自分が今何拍目なのか、吹いてる最中にもカウントを取れるのがベスト。

そうするコトで、今自分がどこを吹いてるのか把握出来ます。

 

5、ブレスの使い方を習得しておく

曲によって短いブレス(息継ぎ)をしてから、パッセージ(短いひとまとまり)を演奏するシーンがあります。

この時、ブレスが出来てないと、途中で息切れしやすいです。

ブレスのタイミングは慣れてないと対応出来ないため、あらかじめロングトーンで練習しましょう。

例を挙げると、6拍吹いてそのあとの1拍で素早く息を吸ってから、また6拍吹くというイメージでやる。

慣れたらテンポを早くして、早い息継ぎでも対応出来るようにするのです。

 

まとめ

ロングトーンの練習法をもう一度、まとめます。

  1. まずは楽器に息を吹き込み、お腹の支えで音を出す感覚を身につける
  2. 出しやすい音(中音域)で練習する
  3. 中音域がマスター出来てから、低音、高音にも挑戦してみる
  4. 音に強弱を付けて、表現の幅を広げる

上記を練習する際は、音の入り切り・一定の音量、音程も意識してくださいね。

続いては以下記事がオススメです。

 

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