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【必見!】劇的にサックスのタンギングを上達させる方法とは?

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月間3千人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
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良い演奏をするためにタンギングが必要

演奏中にタンギングすると音の歯切れが良くなり、明確なメロディを伝えやすくなります。

しかしサックス初めて数ヶ月の人は、早くタンギングが出来なかったり、音が汚くなってしまうのではないでしょうか。

でも安心して下さい。

本記事に掲載されてる練習法を実践する事で、綺麗なタンギングを実現出来ます。

ちなみにタンギングにはいくつか種類がありますが、今回は定番の『シングルタンギング』に絞りました。

 

そもそもタンギングとは何か?

タンギングとは、リードに舌を当て音を止める仕組みのこと。

以下の3つの手順でタンギングが行われます。

  1. 楽器に息を吹き込む
  2. 舌をリードから離した瞬間に音が鳴る
  3. 舌がリードに触れた瞬間に音が止まる

1と2はほぼ同じタイミングで、息を入れると同時に舌を離します。

離したと同時に息が入り、今度は止めたいタイミングで舌をリードに付けるのです。

この時の重要ポイントは、音を止めるのはほんの一瞬だという事。

長方形のロングトーンに『縦棒』が入るイメージをすると、分かりやすいかもしれません。

タンギングのイメージ図

この縦線の部分がタンギングする箇所。

息を伸ばし続けたまま、瞬間的に音を区切るのです。

タンギングの時に息を止めるのは、聴こえが悪くなるので辞めてください。

何度も言うようですが、タンギング時も息を出し続けたままです。

 

タンギングを使うタイミングは?

基本的に以下の3つのタイミングでタンギングします。

  1. 音の出だし
  2. 音と音の中間
  3. 音の終わり

まずは舌を離して音を出す。

ロングトーンの最中に舌で一瞬止めて音を区切る。

最後に舌でリードの振動を止める。

音の中間でいくつタンギングが入るかは曲によって異なります。

  • アクセントを付けたい時
  • 同じ音を連続して出す時
  • 音程幅が広い時

曲中は上記でタンギングが使われることが多いです。

 

舌はどの位置がベストか?

リードに触れる舌の位置に関して、間違った認識をしてませんか?

実は舌先をリードの先端に付けなきゃいけないというのは間違いです。

人によって舌の大きさや長さ、口腔の広さが異なるため、自分に合った位置を探す必要があります。

大抵の人は以下のどれかに当てはまるはず。

舌の位置
  • リードの先端に対して舌の先端
  • リードの先端に対して舌の先端のやや後
  • リードの先端に対して舌の真ん中

上記の中で動かしやすいと思った方を選びましょう。

 

舌の位置が分からない方へ

自分にとって最適な舌の位置を探すのにもう一つコツがあります。

それはマウスピースを咥えず、声に出して、「トートートー」と発音すること。

トを発言すると舌は上下に動きますが、これはタンギングに近い動きです。

今度はマウスピースを咥えて、息だけで「トートートー」と言ってみましょう。

この時リードに当たった部分が、自分にとって最適な舌の位置となります。

無理に舌先をリードへ付けようとすると、動かしづらくなるので要注意。

素早いタンギングをするには、無駄のない動作を繰り返す事が重要ですよ!

 

タンギングの練習方法を3ステップで解説

1ステップごとに、タンギングの難易度を上げていきましょう。

 

ステップ1、中音域でテンポ60の練習をする

まずは比較的出しやすい中音域のドでタンギングします。

テンポ60で2部音符から始め、最終的に16部音符まで増やすのです。

まずは1小節の中に2部音符をドードー。

今度は4部音符でドードードードーという流れでやります。

タンギングの際の注意点として、喉と口元を動かさないこと。

もし動いてしまうとアンブシュアが崩れ、音程が不安定になってしまいますからね。

舌の位置、角度は毎回同じで、最小限の舌の動きでタンギングしてください。

 

ステップ2、低音・高音でも同じように実施

ドの音でテンポ60の16部音符まで出来たら、今度は同じ流れで低音・高音もやります。

いきなり最低音に挑戦するのは難しいため、中音域から1音ずつ下げていきましょう。

特に低音は音が裏返りやすいため、しっかり音程をキープする事が大切です。

またノイズが入らないよう、舌にリードを付け過ぎないでください。

「高音、低音の出し方が分からない…」という方は以下記事をチェック。

 

ステップ3、テンポ80の16部音符から始める

次は早いタンギングが出来るようにする練習です。

素早いスピードでするには、ある程度舌の筋肉を付ける必要があります。

早いタンギングでは、舌の瞬発力と持久力が必須です。

まずテンポ80の16部音符を2小節連続でやること。

これが出来たら今度はテンポを10ずつ上げていきましょう。

最終的に『テンポ110』まで上げればクリアです。

この練習は舌を筋トレするトレーニングなので、テンポは正確に合ってなくても構いません。

とにかく長く早いテンポで繰り返し練習する事が大切。

中音域で出来るようになったら、今度は難易度を上げて高音、低音にも挑戦してみて下さい。

 

タンギングが上手くいかない原因はロングトーンにあり。

いくら舌を早く離しても、息が足りてなかったら、タンギングは絶対出来るようになりません。

タンギングばかり意識し過ぎて、息がおろそかになってる人が多いです。

真っ直ぐなロングトーンが出続けていれば、舌を軽く触れるだけで歯切れの良いタンギングが出来ます。

タンギングが上手くいかない方は、しっかり息が足りてるか今一度チェックしてみてください。

以下記事でロングトーンのやり方を詳しくまとめました。

 

まとめ

タンギングする上で重要なポイントをまとめます。

  • 音を区切るのは一瞬(一息で吹き切る)
  • 舌をリード面に触れない
  • 舌を必要最小限の動きに留める
  • 口と喉を動かさない
  • 音量・音程が変わらないようキープ
  • 早いスピードでやるには舌を鍛える
  • 十分な息が足りてるかチェック

タンギングするたびに息を止めるのはNG。

あくまで最初に入れた息をそのままキープし、音を一瞬区切る事が重要です。

またリードにべったり舌がつくと、濁音みたいな汚い音になります。

リードの先に一瞬触れることで、舌の音を混ぜないようにしましょう。

あとはタンギングやる前にまず真っ直ぐな息が入ってる事を確認すること。

練習では遅いテンポから徐々にレベルアップして下さい。

 

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