サックスの奏法を解説!グリッサンドやベンド、16部音符など。
本記事の目次
中級者向け。サックスの奏法・吹き方を解説
グリッサンド
音階のように上へ上がってくことをグリスアップ、下に下がることをグリスダウンと言います。
まずは写真(楽譜)にご注目を。
➀ソ→ミの場合、ソーレレ#ミのように吹きます。
ギリギリまでソを伸ばし、高音レレ#ミと繋げる感じです。
➁ラ→ファ、➂ソ→ファもやり方は同じ。
ラーレ#ミファ・ファ、ソーレ#ミファーという風に吹きましょう。
➃ファ→ソは下がるパターン(グリスダウン)です。
最初ギリギリまでファーと伸ばし、最後にラソ#ソと下に繋げます。
ただこれは特に決まりはないです。
場合によっては2音ではなく3音挟むのもアリですね。
ただしあまり音符を挟みすぎるとカッコ悪くなるので、直前に2〜3音入れるくらいが良いです。
スタッカート
点の付いてる箇所がスタッカートで、音を切る(短くする)部分です。
伝説的なジャズサックス奏者チャーリー・パーカーなんかもスタッカートを多用していて、ジャズでよく見かけます。
しかし中には音が切れず、余韻を残してしまう人がいます。
余韻が残らないよう舌でしっかり止め、シッという感じで切るようにしましょう。
ちなみにスタッカートを意識するあまり、直前のソ(4部音符)が短くなりがちです。
ソはめいいっぱい伸ばしたほうが良いですね。
付点8部音符+16部音符
付点8部音符(ソ)の長さは、16部音符に例えたら分かりやすいです。
1拍ソソソソとした場合、ソ3つ分に該当します。
ソソソソ=ソソソラ=ソーラッてな感じで合わせていきましょう。
よくジャズの8部音符でダーダッと頭拍を伸ばしますが、それよりも更に伸ばすイメージです。
前打音
ミの前にある小さい音符のことを前打音と言います。
レ#を一瞬吹いてすぐミに繋げるイメージ。
レ#ミーーのレ#は目立たせたくないので、基本タンギングしません。
ちなみに以下に関してもやり方は同じです。
ソの前に一瞬ラbを挟みます。
ララbソファーという感じで、リズムよく繋げていきましょう。
ベンドアップ
口元を緩めた状態から引き上げる奏法をベンドアップと言います。
下顎を少し下げる→瞬時に元のアンブシュアに戻すイメージで。
ベンドの掛かりが浅くなりがちなので、分かりやすいくらい豪快に掛けたほうが良いです。
ベンドアップは強く早くを心がけてください。
ベンドダウン
通常のアンブシュアの状態から下顎を緩める奏法をベンドダウンと言います。
ベンドダウンを上手に決める方法はまず普通に伸ばすこと。
ドゥとすぐ下げるのではなく、ドーゥと気持ち伸ばしてから下げるのがコツです。
実際やってみれば分かりますが、ベンドダウンは高音のほうが掛けやすいですね。
ベンドアップの時と同様、深く掛けるとカッコ良く決まります。
プラルトリラー
ドの上に表示されてるギザギザマークをプラルトリラーと言います。
ド・ド#・ドという感じで、瞬時に半音上げてすぐ戻す奏法です。
ド・ド#・ド・シbのうち、タンギングする箇所は最初のドだけで良いでしょう。
次の音符が出てきたらしっかりタンギングしてメリハリを付けます。
fp(フォルテピアノ)
初めデカい音を出した後、瞬時に小さくし、徐々に大きくしてく奏法をfpと言います。
fpは一見簡単に見えますが、侮れないです。
腹の底で支えながら吹かないと安定しません。
大きい音の後あまり小さくならず進んでしまいがちなので、強→弱の部分をしっかりしたいとこです。
ほとんど聞こえないくらいに小さくしてからクレッシェンドしましょう。
16部音符のスウィング
ジャズでは8部音符をスウィングするのが基本です。
スウィングとはダーダ・デューダてな感じで、頭拍を伸ばすこと。
中には8部音符だけでなく、16部音符もスウィングする事があります。
例えば以下はシレミファではなく、シーレ・ミーファ・ッミーと吹きます。
以下はラファではなく、ラーファです。
もちろん16部音符なので伸ばし過ぎはいけません。
ハーフタンギング
()の付いてる箇所はタンギング無し、もしくはハーフタンギングするという意味です。
ハーフタンギングとは、リードを舌で抑えて篭った音を出すこと。
よく赤丸箇所(以下写真)を抑えるようアドバイスする人がいますが、左右どちらか(紫部分)のほうが音が途切れにくいのでオススメです。
マウスピースとリードの間をふさぎ過ぎない程度に、圧を加えてください。
ちなみにハーフタンギングは難しいので、普通のタンギングから練習していくのもアリです↓