【サックス初心者必見】コード(和音)の意味を超カンタンに解説!
サックスを一人で演奏するだけなら、コードの知識は必要ないかもしれません。
他の楽器とバンドを組んだり、アドリブする時にコードを使います。
しかし、コードって複雑でよく分からないですよね。
そんな方のために今回はコードの最も基本的な部分をお話します。
これから説明する基本さえ理解すれば、後にコードを覚えるのが楽になります。
コードとは何か?
コードとは、アルファベット単体、もしくはアルファベットと数値を組み合わせたモノです。
お手持ちの楽譜を見ると、5線譜上にGやD7といった記号が書かれてると思いますが、まさしくそれの事です。(以下の長方形で囲った箇所)
これらのコードは、一つの楽器で同時に鳴らされる複数の音を意味します。
重なった音にはそれぞれ名前(音名)が付いており、DmとかG#m7とか、何十種類もありますね。
例えばベースがドミソの音を同時に鳴らしたとしましょう。
この場合、C(ドミソ)というコードを使った事になります。
2つ以上の重なり合った音がコードなんです。
コードを学ぶ前の前提知識
本格的にコードを理解するために必要な知識を解説します。
アルファベットには2種類の意味がある
日本人に馴染みがあるドレミファソラシドという音階(Cメジャー)は、英語表記に書き直すとCDEFGABCです。
Cはド、Dだったらレ。
先ほどCはドミソだと説明しましたが、アルファベットは2つの意味を持ちます。(単体の音と複数同時に鳴らした音)
コードで使う場合は後者(複数の音)を指しますね。
Cならドミソ、Fだとファラドといった形で、各々コードの構成音が決められています。
ルート(根音)とは?
コードを構成する複数の音のうち、最低音をルート(根音)と言います。
C(ドミソ)の場合、ドがルートです。
コードの決まり上、ルートは大文字のアルファベットで一番左に表記します。
G#m7だったらGがルートだと判断できますね。
ルートを基準として、その上に音が積み重なっていくイメージです。
コードの基本『トライアド』とは?
3つの音が重なった音をトライアド(3和音)と言います。
音と音の距離を「度」で表すのですが、トライアドはルートから1度・3度・5度を組み合わせた音で構成されるのです。
Cの場合、CDEFGABC(ドレミファソラシド)のうち、1度がC、3度がE、5度がGですね。
Fがルートの場合、1度をFとして数えるとファラドになります。
#やb(臨時記号)関係なく、音階が一つ移動する毎に1度変わると覚えておきましょう。
なぜコードが使われるのか?
楽譜に記号で表すと分かりやすい事から、コードが使われてます。
例えばドミソを音符で表記するとかなり見にくいですね。
お団子状に音符が記載され続けてると、訳が分からないでしょう。
もしこれをコードだけにした場合、Cと書いてあれば「ここはドミソなんだな」とすぐ視覚的に判断できるのです。
特に伴奏はコードを頻繁に使うので、尚更アルファベットと数値の方が分かりやすい。
また、サックスでアドリブする時も、決められたコードの中で自由に演奏出来ますね。
他楽器と打ち合わせする時も、「次はC、G、A7の順で行こう」などと簡易的にやり取りが可能です。
このようにコードは大変便利なので、ぜひこの機会にマスターしましょう。
まとめ
コードとは何かもう一度まとめます。
- 2つ以上の音が重なり合ったモノ
- コードを英語音名のアルファベットで表す
- コード構成音の中で一番低い音をルートと言う
- ルートは一番左に大文字のアルファベットで表記
- 音と音の隔たりを「度」で表す
- ルートから1度、3度、5度の音を組み合わせてトライアドと言う
ひとまず上記の基本を覚えるのが先です。
次回からはコードネームのルール、どの音を組み合わせたらどんな響きが生まれるかを解説します。
コードを全部説明すると一記事では収まりきらないので、シリーズ化しますね。