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キャノンボール・アダレイの名盤(おすすめアルバム)を紹介

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キャノンボール・アダレイ
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月間3千人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
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キャノンボール・アダレイの名盤(おすすめアルバム)を紹介

SOMETHIN’ELSE

キャノンボールの代表作といえば、SOMETHIN’ELSE。

しかしこれは名盤であるがゆえに、実はサイドのマイルスの力にあずかるところが大きい。もっと言ってしまえばこのアルバムの本当のリーダーはマイルスなのだ。

演奏全体を貫くクールで禁欲的なトーンは明らかにマイルスが設定したものだし、曲のイメージを一番鮮明に浮かび上がらせるソロは必ずマイルスがとっている。

だからこのアルバム1枚でキャノンボールに対して一定の印象を抱くのは避けたいところだ。

とは言うもののアルバムとしての完成度はずば抜けて高いものなのだから、ジャズ入門者が手はじめに購入するリストにこの1枚を入れるのに反対する理由はなにもない。

【アルバム名】

サムシン・エルス+1

【収録日】

1958年

【パーソネル】

キャノンボール・アダレイ(as)マイルス・デイビス(tp)ハンク・ジョーンズ(p)サム・ジョーンズ(b)アート・ブレイキー(ds)

CANNONBALL ADDERLEY IN SAN FRANCISCO

マイルス・コンボのサイド時代のキャノンボールがどちらかというとマイルス・カラーに無理やり染め上げられているように見えるのに対し、自分自身のレギュラー・クインテットを率いた第1作であるこのアルバムには、彼の音楽観が十分に反映されている。

いわゆるファンキー・キャノンボールの代表作であり、’50年代後半に頂点を迎えた”ハードバップ”に黒人特有のアーシーな感覚を盛り込んだ演奏は、発売当時、爆発的なファンキー・ブームを巻き起こした。

ピアノのボビー・ティモンズが繰り出す粘っこいリズムがコンボ全体の黒っぽさをいやが上にも際立たせ、いまや懐かしの”黒人ジャズ”のノリがアルバムに凝縮されている。

【アルバム名】

キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ

【収録日】

1959年

【パーソネル】

キャノンボール・アダレイ(as)ナット・アダレイ(cor)ボビー・ティモンズ(p)サム・ジョーンズ(b)ルイ・ヘイズ(ds)

CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN CHICAGO

キャノンボールは二つの顔を持っている。

よく知られたファンキー・キャノンボールの顔と、デビュー当時騒がれたパーカー派ニュースターとしての顔だ。

このアルバムはパーカー以降最も優れた音色を持つアルト奏者としての資質を発揮した”パーカー派インプロバイザー・キャノンボール”の最高傑作だ。

「ライムハウス・ブルース」での息もつかせぬハイスピードぶりは、さすがの共演者コルトレーンもたじたじの勢いだし、続く「アラバマに星は落ちて」で見せる歌もの解釈の素晴らしさも彼の才能の幅広さを示している。

キャノンボールの本音は、あるいはファンキー路線だったのかもしれないが、僕はこちらの演奏のほうに彼の最大の成果を見る思いがする。

【アルバム名】

キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ

【収録日】

1959年

【パーソネル】

キャノンボール・アダレイ(as)ジョン・コルトレーン(ts)ウイントン・ケリー(p)ポール・チェンバース(b)ジミー・コブ(ds)

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