寺久保エレナのココが凄い!注目ポイントを解説します
今回お話するのはジャズサックス奏者「寺久保エレナ」について。
彼女は今や海外で活躍するジャズミュージシャン。日本では敵なしの実力派アルトサックス奏者です。
しかし日本国内での知名度は今ひとつですね。
本記事では彼女の何か凄いのか、分かりやすく説明できればと思います。
本記事の目次
寺久保エレナのココが凄い!
まずはエレナの魅力を3つ見ていきましょう。
1、アドリブが凄まじい
とにかくアドリブのテンポが速く、「一小節に音符を何個詰め込んでるんだ??」って思うくらいです。
彼女のデビューアルバムに収録されてる「It’s You or No One」を見れば一目瞭然↓
上記ライブ映像も凄いんですが、アルバムに収録されてるアドリブはもっと凄いですね。
ただ速いだけじゃなく、1音1音しっかりしてるのが素晴らしい!
ここまで凄まじいのは、川嶋哲朗(テナーサックス)、ゆっこミラー以外見たことありません。
2、勢いがある
彼女が高校生(デビューしたて)の時、アドリブにかなりの勢いがありました。
下記の動画なんかそう。
エネルギーと才能が溢れんばかりに突っ走る感じが個人的に好きです。
「この子は将来大化けするんじゃないか??」と感じさせるような演奏ですね。
大物ジャズミュージシャンが早くから注目したのも無理はありません。
最近のエレナはデビュー時のような突っ走る感じではないですが、速さよりもストーリー性に重きを置いてるように思います。
3、初心者と上級者の両方を唸らせる
彼女の演奏はストレートでクリアな感じ。それが初心者にとって親しみやすいです。
オーネットコールマンのフリージャズみたいに、初心者が聴いて嫌になる感覚は全くありません。
かといってエレナの技術レベルが低い訳ではなく、むしろ上級者から高い評価を得ています。
自信がない演奏者ほどテクニックを詰め込み過ぎですが、彼女にはそれがないんです。
下手にカッコつけず、正直に自分の音楽を表現してますね。
寺久保エレナのおすすめ曲を紹介
MY FOOLISH HEART
MY FOOLISH HEARTはバラード曲です。
思わず感動するくらい心を打たれるメロディー。
アドリブでは1人2役を演じてる部分だったり、静かなトーンと激しめのトーンを上手く使いこなしてます。
ただ悲しいというよりは、困難に直面しつつも力強く突き進む感じが伝わりますね。
YES OR NO
冒頭から迫力満点の演奏。
アドリブが個人的に好きで、まるで宇宙空間にいるような感覚に引き込まれます。
テンポ自体が結構速く、エレナの凄さが伝わる曲ですね。
しかもこれ収録した時はまだ高校生です。
バード・リウズ
【ジャズ】絶対聴くべき女性アルトサックス奏者を紹介!でも説明してますが、バード・リウズはジャズの名曲「コンフォメーション」に似た雰囲気です。
全体的に高音で構成されています。
アドリブのレベルの高さは超一流。
彼女が凄いのはもちろん、それに付いてこれる伴奏陣も素晴らしいですね。