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【動画付き】ジャズとは何か宇宙一分かりやすく説明します!

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ジャズとは
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月間3千人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
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どうも!ジャズの魅力を伝える専門家タカミチです。

ジャズを全く知らない人がジャズを聴いても、イマイチよく分からないと思います。

ボーカルのない音楽が長々と演奏されており、一体これの何が面白いのか…。

でも演奏者はとても楽しそうにジャズを演奏してるんですよね。

今回は難しい理屈抜きで、ジャズとは何か分かりやすく解説します。

本記事の後半では、実際の演奏動画を元に、ジャズがどのように披露されてるか説明しますね。

 

ジャズとは『ニューオリンズ』で生まれた音楽

ジャズはアメリカ南部にある街、ルイジアナ州ニューオリンズで生まれました。

ジャズの聖地 ニューオリンズ

 

ニューオリンズは港町なので、様々な人種がいます。

その中でも、アフリカ系アメリカ人(黒人)のリズム感覚と、白人の西洋音楽が融合して出来たものがジャズなんです。

ジャズが出来たのは1900年前後と言われていて、今日に至るまで100年以上の歴史があります。

ジャズは時代と共に、

  • スイングジャズ
  • ビバップ
  • モードジャズ
  • フュージョン

など様々なスタイルが誕生しました。

上記の通りジャズには幅広い種類があり、一言に「この音楽がジャズだ」とは言い切れません。

なのでここでは、一般的なジャズとは何かに焦点を絞りますね。

 

ジャズセッション(ライブ)は楽器を通した『言葉』のぶつけ合い

ところでジャズライブへ行くと、

  • サックス
  • ドラム
  • ピアノ
  • ベース

といったメンバーが揃っています。

彼らは最初にメロディーを演奏した後、各々がソロ演奏(アドリブ)を披露するのです。曲によっては楽器の掛け合い(ドラム対サックス)なんかもありますね。

ジャズの演奏者は楽器間でコミュニケーションを取っていて、それぞれが自分の主張をぶつけ合っています。

例えば、サックス→ピアノの演奏順だとすると、サックスが素晴らしい演奏をしたら、ピアノはそれに負けまいと激しい演奏を繰り広げます。

もちろん競い合うだけじゃありません。楽器同士ハーモニーを奏でる事で、お互い強調し合う場面だってありますよ。

ジャズは楽器を通したコミュニケーションだと覚えておきましょう。

 

他の音楽とジャズの違いは?

ジャズを除く一般的な音楽は、楽譜通りに演奏するのが基本。

例えばクラシックの場合、モーツアルトやバッハなど、曲ごとのイメージが存在します。

観衆のイメージ通り演奏するのが、一般的な音楽なわけです。

もし曲のイメージと異なる演奏をしたり、音符が半音ズレただけで観客は、「間違った音楽。ダメな音楽」とみなします。

一方でジャズの場合、演奏者に与えられるのはメロディとコードだけ。

メロディとコードだけが書かれた楽譜

 

この情報を元にメロディーを崩し、コード進行に沿った自由なアドリブを展開するのです。

ジャズプレイヤーにとって楽譜というのはあってないようなもの。自分で個性的な音楽を即興で作り出していきます。

実際ジャズの演奏を聴くと、どこがメロディーなのか分からず、どれも初めて聴いたかのような感覚に陥るでしょう。

これは演奏者が自由自在に楽譜をアレンジして即興の音楽を表現してるから。

ジャズライブの雰囲気や演奏者の感情などにより、その時やる音楽をその場で決めるわけです。

クラシックだとあらかじめ楽譜が用意されていて、その通り演奏するのが常識なんですよね。

補足情報

ジャズの中でも、スウィングジャズと呼ばれるものは楽譜通り演奏する傾向にあります。
詳しくは、『スウィングジャズとは何か?定番の名曲と一緒に解説!』をご覧ください。

 

ジャズ特有のリズムとは?

ジャズは他の音楽とは異なるリズムや高揚感があります。

例えば以下の演奏を聴けば、なんとなくジャズ特有の感覚が掴めるでしょう。

これは『アフタービート』というもの。

アフタービートには、通常とは異なる箇所にアクセントが付きます。

ジャズは1小節に4部音符が4つ入った4ビートが主流です。

通常だと1、2、3、4のうち1拍目と3拍目の奇数にアクセントが強調されます。

ジャズの場合、強調されるのは2拍と4拍目。

その上、リズムを早めたり、遅らせたり、『ブルーノート』という通常の音階から半音下げるテクニック等を使う事で、ジャズっぽい響きになります。

 

実際にジャズを聴いてみよう

これまで文章でジャズについて説明してきましたが、実際に聴きながら解説した方が理解しやすいでしょう。

以下の動画、ジャズトランペットで有名なマイルス・デイヴィスの曲「So What」をご覧下さい。

この曲は以下の手順で演奏されています。

  1. テーマ(メロディ)の演奏
  2. トランペットのソロ
  3. テナーサックスのソロ
  4. ピアノのソロ
  5. トランペットのソロ
  6. ベースのソロ
  7. テーマ(メロディ)

他のジャズの曲も同じく、テーマ(メロディ)→各楽器のソロ→テーマ(メロディ)の構成になってます。

そこにオープニングとエンディングが入ることがありますが、その辺は曲によりますね。

演奏中にアイコンタクトして、次誰がソロをやるか決める事もしばしば。

ジャズは即興演奏なので、レコーディング以外は基本、打ち合わせ無しです。

 

まとめ

ジャズとは何かもう一度まとめます。

ジャズとは何か?
  • 黒人の民族音楽と白人の西洋音楽が融合して生まれたもの
  • 自由を表現するための音楽
  • セッションでは楽器を通して自己主張、コミュニケーションする
  • ブルーノートやアフタービートなどを使ってジャズっぽいリズムを作り出す
  • テーマ→各楽器のアドリブ→テーマが基本

ジャズは人生を表現する音楽であり、それぞれが『アドリブ』によって自分の世界観をアピールします。

そしてジャズセッションで行われる演奏は一期一会。その時々で新しい音楽を生み出すのです。

また、ジャズは楽譜に忠実でない点が、他の音楽との大きな違いです。

もう少しジャズを詳しく知りたいという方は、以下記事もチェックしてみてください。

 

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