チャーリー・パーカーの名盤(おすすめアルバム)を紹介
チャーリー・パーカーの名盤(おすすめアルバム)を紹介
CHARLIE PARKER WITH STRINGS
モダン・ジャズの頂点に位置するチャーリー・パーカーの音楽は、決してわかりやすいものではない。
しかし一度彼の音楽の素晴らしさを理解してしまうと、
それをきっかけとしてジャズの全域に対する新しい視点が開けてくる。
このアルバムは昔からパーカー入門編としては定評のある作品で、ストリングスをバックにパーカーが比較的原曲に忠実に演奏している。
おそらく始めのうちはパーカーがキチンとメロディーを吹いているところに親しみを感じると思うが、
そのうちに彼が一瞬のうちにメロディーをくずしてしまうところに不思議な快感をおぼえるはずだ。
そしてそのあたりからあなたのジャズ中毒の症状が始まる。
なおストリングスのダサさはギャグだと思って下さい。
【アルバム名】
チャーリー・パーカー・ウイズ・ストリングス
【収録日】
1949、50年
【パーソネル】
チャーリー・パーカー(as) アル・ヘイグ(p)トミー・ポッターorレイ・ブラウン(b)ロイ・ヘインズorパディ・リッチ(ds)ほか
CHARLIE PARKER ON SAVOY
’40年代半ばから末までのチャーリー・パーカーの絶頂期といわれている時期を、
このサボイ・セッションはダイアル・レーベルとともに完全にカバーしており、
パーカーを聴こうというファンにとってまずは必聴”のアルバムと言えよう。
ビバップというのは昨今の、事前に周到に仕組まれた、売れ線狙いの音楽とちがって、
本当の本物の、触れば火傷するような即興演奏”だから、
当然聴き手に媚びるようなところはまったくない。
だから初めは聴きどころをつかむまで少々てこずるかもしれない。
しかし、あんまり難しく考えないで、バーカーのアルトを追って聴いて、
どこまでがテーマでどこからアドリブが始まるのか、といったあたりから攻めていったらいいだろう。
【アルバム名】
チャーリー・パーカー・オン・サポイ〜マスター・テイクス
【収録日】
1945〜48年
【パーソネル】
チャーリー・パーカー(as)マイルス・デイビスorディジー・ガレスピー(tp)バド・パウエル(p)トミー・ポッター(b)マックス・ローチ(ds)ほか
BIRD” IS FREE
チャーリー・パーカーを生で聴いた人に言わせると、
現在残されているどんな記録も、彼のライブ・パフォーマンスの凄まじさを伝えきってはいないと言う。
こういう話を聴くと、もう僕らはいまさらながらパーカ一神話にひれふしてしまうしかないのだが、
それでもなんとか想像力を働かせてみる余地はある。
それは音質は悪くても彼のライブ盤を聴いてみることだ。
このアルバムは数あるパーカーのライブ・セッションの中でも愛聴している演奏で、
音はよくないが、パーカーの天才的飛翔ぶりをあますとこうなく伝えている。
ワン・ホーンで延々と吹きまくっていっこうにアイディアのつきないところなどは、
スタジオ盤だけではちょっとわからない彼の底知れなさを見る思いがする。
【アルバム名】
バード・イズ・フリー
【収録日】
1952年
【パーソネル】
マンデル・ロウ(g)ウォルター・ピショップ(p)テディ・コティック(b)マックス・ローチ(ds)