【お手入れ編】サックスの清掃法を写真付きで解説!
サックスのお手入れを怠ると故障しやすく、修理代の負担が大きいです。
かといってお手入れの仕方を間違えて故障する事だってあり得ます。
今回は、サックス練習後の正しい清掃法について説明するので、ぜひ参考にしてください。
本記事の目次
サックスのお手入れの仕方
サックスの清掃方法を1〜6ステップまで順にまとめました。
1、楽器本体の清掃方法
まずサックスの楽器本体からネットを外す事から始めましょう。
外したネックは一旦仮置きし、楽器本体の内部をスワブで清掃します。
錘が付いた方の紐をベルに入れ、楽器を逆さまにひっくり返してください。そうするとネック側に紐が出てくるので、そのまま引き抜きます。
これを2〜3回繰り返し、中の水分を除去するのです。
紐が詰まった場合の対処法は?
スワブが楽器の中で詰まった場合、無理に引き抜いてはダメです。楽器が変形したり、余計に詰まって取れなくなりますからね。
少しでも引っ掛かりを感じたら戻す事。ベル側にスワブを引いてください。
紐が引っ掛からない対策
くるくるに絡まった状態のスワブを楽器に入れると、中で引っかかり易いです。
入れる前にスワブを広げて、丸まってないのを確認してください。
また、ネック側からスワブを入れると、詰まる原因になりやすいです。(菅の幅が狭いため)
その上、楽器先端にあるオクターブの棒が曲がってしまう恐れがあるため、必ずベルからスワブを入れましょう。
間違ったスワブの取り扱いについて
楽器にスワブを入れたまま、両側の紐を持ってゴシゴシする人がいます。
これだとU字菅上部に穴が空くリスクがあり、肝心なU字菅下部の水が拭き取りにくいので、辞めるべきです。
先ほど説明したように、ベルの方からスッと2~3回出し入れするだけで、中の水分が拭き取れます。ゴシゴシする必要はありません。
2、楽器表面の清掃、収納法
楽器表面は手汗で、くすみ・サビが発生しやすいです。
その対策として、クロスで楽器表面を吹きましょう。
本体を収納する時は、ネックジョイント部にプラグ(黒いキャップ)を差し込みます。
プラグはオクターブの棒を曲げないためにあります。
ここで注意点ですが、プラグを差し込む前にジョイントを締め付けると、プラグ自体が割れる可能性が有り。
プラグを付けた後、必要に応じて軽く締めてください。
3、タンポ(キー裏)の清掃方法
タンポの水分は以下のどれかで拭き取りましょう。
- クリーニングペーパー
- あぶらとり紙(薬局で売ってる)
- 吸水シート
- ティッシュ
この中でクリーニングペーパーが一番主流です。(お金がない人は、ティッシュでも代用可)
2つ折りにしたペーパーをタンポに挟み、キーを数回パタパタさせます。
濡れてない部分も含め、全てのキーを行う人もいますが、時間がなければ全てやる必要はありません。
締まってるキーの上側は特に水分が溜まりやすいので、毎回行ってください。
また、ペーパーを挟んだ状態で引き抜くとタンポが傷んでしまいます。必ず蓋を開いてから抜きましょう。
4、ネックの清掃方法
まずはネックからマウスピースを外します。
本体で使用したスワブをネックの大きい方の穴から通してください。
スワブを真っ直ぐor少し上向きに引っ張った方が抜けやすく、ネックが曲がる心配もありません。
そして、スワブを通した後は、ネック接続部も追加で拭きあげましょう。
コルクにグリスが付着してる場合、ティッシュで吹きます。
5、リードの清掃方法
マウスピースに付いてるリードを外します。
その後、水分の付着したリードをタオルで軽く拭き取ってください。樹脂リードに関しては水洗いでOKです。
続いてはリードの収納法に関して。
リードの先端から収納すると欠けてしまう恐れがあるため、角(下側)から入れてください。
6、マウスピースの清掃方法
先ほどのスワブをマウスピースに入れて拭き取ります。
ただしスワブを無理に通す必要はなく、中身がある程度拭けてればOKです。
無理やり引っ張るとマウスピースが変形し、音色が変わってしまいますからね。
また、マウスピースは衛生的に水洗いした方が良いです。
人間の体温より低い温度で洗えば痛まないで済みます。(間違っても熱湯で洗わないで!)
洗った後はリードが触れた部分を中心にスワブで拭き取りましょう。
メタルの場合、ゴシゴシやり過ぎると表面が傷つきやすいので軽く吹くのをおすすめします。
片付け時のトラブルに要注意!
僕の過去の失敗談をお話しましょう。
サックスの片付け中、楽器本体とリガチャーを壊してしまった経験があります、、
楽器本体をケースにしまったのですが、ロックが掛かってなく、持ち上げた時に思いっきり床に落としてしまいました…。
当然楽器が破損し、修理代が高く付きましたね。
僕みたいな失敗をしないよう、必ずケースのロックを確認してください。
また、リガチャーを足で踏みつけて曲げてしまった事があります。
リガチャーは小さい部品で存在に気付きづらく、曲がりやすいので要注意。
マウスピースからリガチャーを外した時点ですぐに収納するのが安全です。
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