サックスを始める年齢について。何歳からスタートしても問題ない?
僕は22歳でアルトサックスを始めました。
サックスを始めるまでは、楽器に触れた試しがなく、全く楽譜が読めないレベル。そっから4~5年練習し、中級者レベルになりました。
そんな話を聞くと「いやいや、あなたは若いから出来たんでしょ。私今60代よ」と思うかもしれません。
でも安心してください。サックスに年齢は関係ありません。
僕がヤマハ音楽教室へ通ってた頃、60代のおじさん(楽器初心者)が少しずつ上手くなってくのをこの目で見ました。
僕は毎回10分ほど早くヤマハへ到着し、防音室前で待機するのですが、その際にいつもおじさんの練習してる音が聞こえます。
彼は不器用で最初こそ苦戦したものの、何か月も諦めずに通いました。レッスン後、彼の表情はとても充実してるように見えました。
彼の姿を見てると、年齢よりも継続すること(努力)のほうが大事なように思います。
どんなに上手くて才能のある人も、一旦辞めてしまうと、アンブシュア(口周りの筋肉)が衰え、驚くほど吹けなくなってしまう。
僕はおじさんが見る見る上達してるのを見て、「このまま練習サボったら抜かされてしまう」と危惧したのを覚えています。
カリスマサックス講師(尾崎一宏)も「1日ドカンとやるより毎日15分でも良いから継続することが大事」と言ってました。
確かにその通りです。
コツコツ続ければ続けるほど上手くなっていく、これはサックスに限らず全てに当てはまります。
サックスを早く始める利点について
僕の弟は小学校1年生の時にサックスを始めました。
小学2年で「枯れ葉」を吹けるようになり、数年後にはアドリブが出来るレベルに。
彼はまだ小学生という事もあり、周りから「天才」「すごい」ともてはやされてました。「将来バークリーに行くの?」と期待されてたほどです。
こんな感じで、小学生のうちにサックスを始めるメリットとして、周りから注目されます。場合によってはプロとして活躍できる可能性もあります。
しかし大人になってサックスを始めた場合、注目されたり、プロになるのは難しいでしょう。
プロのサックス奏者を目指すのであれば当然、早く始めるべきです。
40~60代でサックスを始める強み
60代ぐらいの女性が発表会でサックスを披露しました。
彼女は正直あまり上手いとは言えません。しかしなぜか感動するのです。
サックスは人生ストーリーが現れる楽器。
彼女が過去にどんな苦労をして、どんな思いをしてきたのか、音から伝わってきます。結果、聴衆のハートを掴みました。
このように、40~60代は人生経験が豊富なため、音に深みが出やすいです。
上手いけど味気ない、下手だけど泣ける、あなたはどちらが良いでしょうか。
サックスを始めるハードルについて
サックスを始めるにはまず楽器を買わなくてはいけません。
サックスの値段は、スタンダードクラスで大体、15万~30万円ぐらいします。
中には数万円台もありますが、悪い癖が付くと、後々困るため、ちゃんとしたもので練習することをオススメします。
一見値段の高い楽器でも、長く続けるほど元が取れるし、万が一合わなければ売っても良いでしょう。
とは言ってもあまりお金をかけたくないという方へ。
以下記事にて、タダでアルトサックスが手に入る方法を解説しています。
サックスを独学で始めて見たい方は以下記事が必見です。
関連記事:【初心者必見】独学でサックスをマスターする方法・注意点を徹底解説
まとめ
サックスでプロを目指す、超難関のアドリブが吹ける。
この2つを達成するには若さ(時間)が必要です。
一方、サックスを趣味でやるのであれば、何歳でも構いません。
チャーリー・パーカーの「コンフォメーション」ぐらいなら、3~4年あれば吹けます。
またサックスは意外と簡単に音が出ます。
一回まずは音出し→ドレミファソラシドと鳴らしてみると、自分にもできる事が分かるでしょう。