ジャズ用語一覧 か行(カキクコ)
本記事の目次
JAZZ用語一覧 か行(カキクコ)
カ
カリプソ(Calypso)
西インド諸島トリニダード島の黒人たちの労働歌に始まる民族音楽のこと。
カルテット(Quartet)
4人組。ジャズでは四重奏団を指すことが多い。ピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラムス)に管楽器という編成が多い。
カンザスシティ・ジャズ(Kansas City Jazz)
1930年代、アメリカ中西部の街カンザスシティを中心にビッグバンドで演奏されたジャズのこと。
キ
キー(Key)
調性、または調子のこと。C、C#、D、Eb、E、F、F#・・・・という具合に、順次12種のキーがある。
ギグ(Gig)
フリーのミュージシャンにとっての不定期な仕事、もしくはそのような仕事で演奏することをいう。
ギター・シンセサイザー(Guitar Synthesizer)
ギターを弾くことでシンセサイザーを駆動するエレキ・ギター。パット・メセニー、ジョン・アバークロンビー、ビル・フリゼールらが演奏する。
逆循
正式には逆循環コード。循環がC/A7/Dm7/G7であるのに対して、Dm7/G7/C/A7のコード進行をいう。
ク
クインテット(Quintet)
五重奏のこと。
クールジャズ(Cool Jazz)
1940年代の終わり頃、ビー・バップの喧騒さに抵抗して知的で冷静さをスタイルとするサウンドが生まれ、クール・ジャズと呼称される。中心的ミュージシャンに、マイルス・デイヴィス、ジョージ・シアリング、レニー・トリスターノなどがいる。
クラブジャズ(Club Jazz)
ブルースやファンク色の濃い60〜70年代のジャズに関心を持つ人たちに支持されたクラブで発達したジャズ系統の音楽を指していう。
クリシェ(Cliche)
慣用といった意味ながら、ジャズでは「決まり文句」といった意味合いが強い。たとえば、曲の中でひとつのコードが長く続く際に、決まった形でコードを動かすことが出来るということを表す。Cコードであれば、C、Cm7、C6、Cm7という具合に動かすことが出来る。
グリッサンド(Glissando)
音階を滑るように演奏すること。鍵盤や弦などの上で指を滑らせる奏法。イタリア語で「滑るように」という意味。
グルーヴ(Groove)
「グルーヴィ」と形容詞にして、「スウィング」とほぼ同義語で用いられる。ジャズ独特のうねりやビート感のある演奏を指していう。
グロウル・トーン(Growl Tone)
管楽器の歪ませた音のこと、またはその奏法。グロー・トーン、ダーティー・トーンなどともいう。
クロスオーバー(Crossver)
ジャズにロック、ラテンなどが融合して生まれたスタイル。60年代後半から70年代にかけて発展し、70年代後半からは”フュージョン”と呼ばれるようになる。ジャズの電気化と歩調を合わせるが、同じ意味ではない。
コ
コード(Chord)
和音のこと。三つ以上の音が同時、または連続して鳴ること。
コード進行(Chord Progression)
和音進行のこと。コード・プログレッション。
コーラス(Chorus)
曲の主題部分を表す節のこと。リフレインともいう。一般的にいう「合唱」のこととは違う。
コール・アンド・レスポンス(Call and Response)
楽器や歌による掛け合いのこと。
コルトレーン・チェンジ(Coltrane Change)
一般的なコード進行(4度進行)ではなく、コルトレーンが考え出した特殊なコード進行のこと。通常の循環コードであるC/A7/Dm7/G7に対し、C/Eb7/Ab7/B7/E7 G7/Cといったチェンジコードに置き換えて使用することをいう。
ゴスペル(Gospel)
黒人霊歌にジャズの要素を取り入れた賛美歌。
コピー(Copy)
まねること、模写すること。音楽では楽曲を聴いて、同じように演奏することを指す。
コラボレーション(Collaboration)
競演するミュージシャン同士が協力し合って演奏やアルバムを作り上げていくこと。
コルトレーン・チェンジ(Coltrane Change)
単音楽器であるサックスでいかにハーモニカルに演奏するかという課題に対するコルトレーンの答えが、コードの細分化であった。脅威的な速さでコード・プログレッションを行うこの演奏法は、シーツ・オブ・サウンズとも呼ばれている。
コンテンポラリー・ジャズ(Contemporary Jazz)
1970年代のフージョンを発展させたスタイル。
コンピレーション・アルバム(Compilation Album)
編集されたアルバムのこと。最近ではオムニバス・アルバムと同意で使われることが多い。
コンピング(Comping)
伴奏すること。バッキングと同意。
コンボ(Combo)
小編成のバンドのこと。