バリのナイトクラブで薬物売買の現場に遭遇した話
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月間1万人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
深夜の冒険、New Star Clubへ
僕はひとり、バリの「New Star Club」に向かった。時刻は深夜0時過ぎ。ホテルからグラブで原付に乗り、20分ほど揺られて現地に到着する。
このクラブはおそらく日本人旅行者にはほとんど知られていないマイナーな場所だが、地元の人々には人気のようだ。

入口で日本円にして2,000円弱の入場料を払い、ドリンクチケットを手にすると、いざ中へ。暗闇に包まれた店内は、どこか不思議な空気が漂っていた。
強烈な一杯と未知の音楽
カウンターで頼んだ見慣れない名前のカクテル。ひと口飲むと、とんでもなく濃くて強い。酔いの予感が脳裏をよぎる。
音楽は定番のクラブナンバーではなく、どこか異世界を感じさせる独特のリズムとメロディが爆音で響く。フロアの最前列では、地元民たちが音楽に身を委ね、気持ちよさそうに踊っていた。

僕は赤いアロハシャツでフロアを歩き回る。すると、1人のインドネシア人女性が話しかけてきた。「これは…逆ナンか?それとも勧誘?」と心がドキリ。
しかし、僕が英語しか話せないとわかると、女性の態度は急に冷たくなった。
2階席から見下ろす異世界

New Star Clubには2階席もあり、上からフロア全体を見渡すことができる。音楽と人々の熱気が渦巻く光景は圧巻だ。
そんな中、再び声をかけられる。今度の女性は30代ほどで、見た目は決して可愛くない。彼女と一緒にいた男性は、なんとも怪しい雰囲気を漂わせている。
「何の仕事してるの?」と聞くと、彼女は答えた。「エクスタシー」
その瞬間、脳裏に「売春婦?」という思いがよぎる。しかしすぐに理解する。ここでいう“エクスタシー”は薬物の売買を意味していたのだ。
薬物売買との遭遇
彼女は紙に包まれた白い錠剤をチラリと見せ、「買う?」と聞いてくる。もちろん断った。
ここで初めて気づく。バリのクラブでは、薬物が当たり前のように流通しているのだ。タイや日本のナイトクラブでは、こうした現場に遭遇したことはなかった。

心拍数が上がるフロアを後にし、クラブを出ようとしたが、まさかの事態。電波が全く入らず、タクシーすら呼べない。仕方なく、40分ほどかけて深夜の街を徒歩でホテルへと戻った。
バリのクラブ事情と旅行者へのアドバイス
今回訪れたNew Star Clubはデンパサールエリアにある。しかし、バリで本当にクオリティの高いクラブは、デンパサールではなく離れた場所に点在している。
旅行者に人気のクラブは、音楽も内装もすべてレベルが桁違いだ。もし本物のバリのナイトライフを体験したいなら、今回のクラブは参考程度にして、ぜひ他の場所を訪れてほしい。
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