さかいのバイトはやばい?暴力やパワハラ、辞め方について
さかいは他のバイトより時給高いな!でも引っ越し屋ってヤバいイメージあるし暴力でもされたらどうしよう。体力的にキツいんだろうか…。
大学生
こんな方は本記事必見です。
さかい引越しセンターで1年バイトした私が、以下内容を解説します。
- さかいはヤバい会社なのか?
- 引っ越し作業はどれぐらいキツい?
- さかいで働くメリット・デメリット
- さかいの辞め方
上記に加え、さかいでバイトする際の注意点、人間関係でトラブらない方法も解説します。
本記事を一通り読むことで、バイト初心者が起こしがちな失敗を未然に防げます。
本記事の目次
さかいはヤバい会社?暴力・パワハラについて
まず結論から言うと、さかいはそこまでヤバい会社ではありません。
大手なのである程度、規律は守られてます。僕の知る限り、暴力を見聞きしたことなはないです。
ただし「死ね」「カス」などの暴言はたまにあります。些細な事、理不尽な事で怒鳴られるのはしょっちゅうです。さかいはハードワークでストレスが溜まりやすい為、そのストレスをバイトにぶつける人が多いですね。
中には優しい先輩もいます。さかいでは毎回組み合わせが異なるので、優しい上司に当たればラッキーです。いつもピリピリして怒鳴り散らしてる人がドライバーだった場合、車内(移動中)での空気が重く、プレッシャーに感じます。
さかい引越しセンターのバイトはキツイ?
さかいがキツイかどうかは引越し先によって異なります。
例えば1階アパート・ワンルームで段ボールを少量運ぶだけならものすごく楽です。
一方、5階アパート・エスカレーター無しの場合、1階から5階まで段ボールや家電を運び続けなきゃならず、物凄く大変です。階段を上り下りする時は小走りな為、スタミナ的にもキツい…。その上、荷物が多いと4、5時間ぐらい掛かるでしょう。
重い荷物を長距離運ぶ時、心配になるのが筋肉。僕は元々筋力が弱く、階段で重い荷物を運んでる時、力が抜けて落としそうになりました。その点、筋肉質な人は有利ですね。
ただしいくらマッチョでもスタミナ面で苦戦しがちです。どうしてもキツイ場合、ペースダウンすることも可能ですが、あまりに遅いとサボってると思われます。
さかいの裏事情!1年バイトしてわかったこと
さかいで働いてみて良かった点・悪かった点を7つ解説します。
1, 長距離は楽
まずさかいは楽な時とキツい時の差が激しいです。一番楽に感じるのは移動時間が長い時。
たとえば神奈川から東京へ移動する場合、渋滞含めて片道1時間以上かかります。往復だと2時間です。その間ボーッと窓を眺めたり、スマホを弄るか、ドライバーと雑談して過ごしてました。
助手はトラックが曲がる際、死角チェック(歩行者有無)を求められますが、それも3秒で終わるので、ほとんどは自由時間です。高速道路を走ってる時なんか完全やることがありません。
2, 喫煙者がほとんど
さかいでは運転中の喫煙が禁止されています。
しかし私がいた部署はほとんどの人がルールを破り、吸っていました。車内の小型カメラがOFFになった途端、よっしゃとばかりに吸い出しますw 煙が嫌な人にとっては結構キツいですね。
僕が知る限り、さかい全体の9割は喫煙者。毎日ハードワークでストレスフルな仕事な為、タバコを吸わないとやってられないのも分かります。
引っ越し屋が体動かしてる割に短命な理由は、間違いなくタバコ(または暴飲暴食)でしょう。
3, 台車作業で体力セーブ
エスカレーターが設置されたマンションの場合、台車に荷物を乗せて運搬します。台車を使えば直接手で運ぶ時間がほとんどなく、体力的には楽です。
ただし台車はバランスが不安定。移動中崩れないよう、常に気を配らないといけません。狭いエスカレーターに入れる時なんかもほとんどスペースがなく大変です。
僕は過去一度だけ台車から荷物を落とし、傷つけてしまったことがあります。特に坂道を運搬する時は要注意ですね。
4, 耳が遠い
引っ越し作業中たまに「段ボール大3枚持ってきて。養生テープもお願い」などと指示をされます。
しかし耳が遠いと都度聞き直さないといけないのでストレス。聞き逃したり指示と違うものを持ってきて怒られる事もあります。
体力を消耗してる時なんかは尚更、集中力が低下し、聞き逃しがち。耳の聞こえが悪い人は引っ越しに向いてないかもしれません。
5, 残業時間が長い
さかいがなぜブラックと言われてるのか、その大きな理由として残業時間が挙げられます。
朝7時出勤と早い割に21時まで残業させられます。お客さんの引っ越しを遅らせるわけにはいかず、人手不足だと尚更長引きます。
また自分達が終わっても、応援という形で別の現場を手伝わなきゃいけません。さかいでは8時間以上働くと残業手当がつくので、稼ぎたい人にはむしろメリットです。
どうしても早く帰りたい場合、時間指定して退出する事も出来ます。アプリで時間指定しても忘れられてることが多い為、朝一直接伝えたほうが良いです。
6, 筋トレ代わり
さかいでバイトしていて一番良かったのは体を鍛えられるところ。
僕はかつてパーソナルジムに月5万払ってましたが、さかいでは逆にお金を貰いながらトレーニングできます。階段作業で足腰・有酸素・上半身と、ほぼ全ての筋肉を鍛えられますね。
僕はさかいを経験して以降、トレーニングジムへ通うのがバカバカしくなりました。筋トレが好きな人にとって、さかいはこれ以上ない天職です。
7, 心付けをくれる
引っ越し終わりに心付けとして、お客さんから現金や飲み物をくれることがあります。
今まで貰ったものはタオル、コーヒー、お茶、QUOカード1000円分など。
羽振りの良いお客さんだと3,000円くれることもあります。このようにさかいは高時給だけでなくチップまで貰えるのがメリット。我々のキツそうな姿を見て同情したのもあるでしょうがシンプルに嬉しいです。
さかいでバイトする際の注意点・コツ
さかいに申し込む前、覚えておくべき点を4つ紹介します。
1, 最低でも1週間続ける
さかいのバイトは最初ものすごくキツいですが、続けてくうちに体力がつき、慣れてきます。
どんなにきつくても最低1週間は続け、それから辞めるかどうか判断すべきです。これはさかいだけでなく他のバイトでも言えます。最初は覚えることや体力など一杯一杯ですざ、徐々に力の抜き方、要領がわかってきます。
また注意点として、一回慣れた後、期間を空けるのはおすすめしません。例えば一ヶ月バイトを休んだ場合、体力が元に戻ってしまい復帰する時大変。週3〜4をコンスタントに続けていくのがベストです。
直近で1週間シフトを出すだけだと、間隔が空きがちなので、1ヶ月まとめて出勤を確定させましょう。人間は意志が弱いので逃げられない状況を最初から作ります。
2, 言い訳をしない
僕はバイトで怒られた時、二度言い返した(ブチギレた)ことがあります。その時はお互いヒートアップし、不穏な雰囲気になりました。
あまりに当たりが強いと「なんでそんな酷い言い方するの?」と思いますが、そこはうまく自分の心を納めたいところ。相手も仕事のストレスで苦しんでると思えば、少しは情けの気持ちが湧くでしょう。
また自分の仕事が完璧でない以上、ひたすら謙虚でいたほうが良いです。仕事ができないのに偉ぶったり反抗するのはシンプルにカッコ悪いですからね。たとえ理不尽なことがあっても言い訳しない、謝る。これが社会を生きる上での基本です。
振り返ってみると自分の至らない点が必ずあるので、反射的に言い返さず、まずは一旦冷静になる事が大事です。
3, 積極的に学ぶ姿勢
さかいでバイトを始めた最初のうちは、荷物運びが出来れば十分。しかし歴が長くなってくると養生貼り、トラック荷台積み、経路案内を求められる事もあります。これらのやり方は自分から聞かないと教えてくれません。
また出来ることが荷物運びだけだと、皆が作業してる中、自分だけ待ちになって気まずくなります。いつまで経っても自信が持てず、自己肯定感が低いまま。
「歴長いのにまだ出来ないのか」とバカにされる事もあります。そうならない為に、常日頃積極的に学ぶ姿勢が大事です。引っ越し経験が長くなるほど初歩的な質問をするのが恥ずかしくなるので、初心者のうちにガンガン聞いておく事をおすすめします。
初心者は最初の1〜2ヶ月大目に見られる。その間いかにスキルアップするかにかかっています。覚えたことは忘れないよう、その日のうちにメモしておくと良いです。
さかいでは毎回メンバーが異なるので、一度忘れた事を別の先輩に聞くという手もあります。
4, 雑談を甘く見ない
休憩時間中、集団から孤立してる人をたまに見かけます。
グループがワイワイ雑談してる中、自分だけ1人なのは気まづいです。トラックで2人きりになった時、ずっと無言な状態が続くのも耐え難い…。
一方、気軽に本音や雑談を言い合える人が周りにいれば、それだけで居心地が良くなります。短期バイトなら最悪孤立しても良いですが、長期的に働くのであれば絶対コミュニケーションは必須。
その方が仕事もスムーズに運びます。
とはいえどうやってコミュニケーションを取れば良いか分からないという方へ。人間関係の基本はまず挨拶。元気に目を見て挨拶して、そっから会話に繋げるとスムーズです。
トラック内や休憩中は1人スマホを弄るのではなく、自分から「今日暑いですね。この辺の人ですか?」などと話しかけること。
こんな感じで、仕事が出来ない人はせめて雑談スキルを磨いて職場内の雰囲気を良好に保ちましょう。一回無口なキャラに認定されるとそっから抜け出すのが難しい為、第1印象(最初の1ヶ月)が勝負。
なんども口酸っぱく言うようですが、引っ越しは1人じゃ出来ず連携プレイな為、コミュニケーションがとても大事です。
さかいの辞め方について
ここだけの話、さかいは2〜3日でバイトを飛ぶ人が多いです。
あまりに辞める人が多い為、会社側は音信不通に慣れています。その為、辞めることをわざわざ店長に伝える必要はありません。
最初の数週間は電話で「人手足りないから明日出てくれないか」とお願いされる事もありますが、一ヶ月も経てば来なくなります。
最後に
「きつい」のは必ずしも悪いことだけじゃありません。
引っ越し作業がきつければきついほど、終わった時の達成感がすごいです。家帰ってからの晩飯やお酒が美味しく感じるし、入浴も気持ちいい。きついのを乗り越えたと言うこととで自信にも繋がります。
ただしいつも達成を味わえるわけではない。作業中に物損したり酷く叱られると、勤務後も落ち込んだままです。
物損自体は正社員でも起こり得るので、それだけが理由で叱られることはあまりありません。やった事をやってないと嘘ついたらキレられます。失敗を認めて素直に謝れる、これこそが信用に値する人間です。