サックスの調整(修理)について。気になる料金や依頼方法を解説
サックスはデリケートな楽器。
丁寧に扱っていても、どっかしら不具合が出てきます。
なので定期的に楽器店へ行き、リペアマンに診てもらう必要があるのです。
リペア専門でない限り、自分で直すのは難しいですね。
この記事では、サックスの調整(修理)費用をメインにお話します。
サックスの調整はなぜ必要なのか?
サックスを長期的に吹いてると、以下の不具合が発生します。
- タンポが閉まりきらない
- キーのバネが弱まる
- コルクやフェルトが剥がれてしまう
- 調節ネジの緩み
- コルク・フェルトの変形、脱落、オイル切れ
上記が起こると、音程が狂ったり、音が出づらくなったり、ノイズが混ざったりするんです。
正しい奏法なのに自分の吹き方が悪いと判断。
その結果、アンブシュアを色々変えてしまう人もいますね。
楽器による上達の妨げを防ぐためにも、定期的に修理に出すべきです。
調整に出す頻度は?
サックスをどれほど吹くかによって、メンテナンスの頻度が異なります。
目安として、1週間に1~2回程度の練習なら半年に1回。
毎日練習してる人は、2ヶ月に1回くらいがちょうど良いでしょう。
一般的な調整頻度は、3ヶ月〜半年に1回だと言われています。
料金はいくら掛かるのか
楽器調整の値段は、楽器店や調整内容によって変動します。
ここでは部分別の相場を見ていきましょう。
コルク
コルクは消耗品のため、時間が経つと劣化します。
マウスピースをつけて緩い場合、息漏れの可能性あり。
コルクに欠けや裂けがある場合も交換した方が良いです。
交換費用は2,000〜2,500円くらい。
オクターヴ連絡レバー
オクターヴ連絡レバーが曲がると、ネックのオクターヴキーが上がらないか、キーが開きっぱなしになります。
どちらにせよ演奏にマイナスなので、即座に修理してもらうべき。
キーの曲がり補正は1,000円〜が相場です。
楽器の変形
楽器を落として曲げた場合、程度によって料金が異なります。
凹み修理2,000円~、ベル曲がり修理5,000円~。場合によっては1万以上しますね。
バネ
サビが酷かったり、キーの動きが悪いバネは交換します。
針バネ1箇所交換で1,000円〜、バネのサビ取りは5,000円〜です。
バネの圧力を変えたい場合も、リペアマンに相談できます。
オーバーホール(タンポ全交換)
サックスを全部バラしてタンポを全交換します。
部分的に交換するよりも、音色に統一感が出て長持ちしやすいのが特徴的。
料金は54,000〜、モノによっては70,000円以上しますね。
タンポ一箇所交換だと1,600円~です。
調整
キーを分解せずに、キーオイルを注し、キーの連動調整を行います。
1つのキーを押した時に2つ以上動く部分で、それぞれが同じ力でトーンホール(穴)を塞いでいるかもチェック。
全体調整の場合は9000円〜、部分調整は800円〜です。
楽器店へ調整に出す方法とは?
近所の楽器店でリペアマンの常駐しているところに持っていきます。(ヤナギサワや島村楽器など)
料金が不安な場合、事前に見積もりを出してくれるので安心です。
予算オーバーの人は、いくらまで収まるように指定することも可能。料金が高い場合は、いくらか前金を支払うケースもありますね。
修理に出すと大体、即日~7日くらい掛かります。
吹奏楽コンクール前の6月~8月は混みやすいので、その期間はなるべく避けましょう。
まとめ
丁寧にサックスを扱っていれば、1回の調整費用は3000円程度で済みます。
普段の清掃を雑にすると、高い修理費用になってしまうので注意してください。
以下記事でサックスの清掃方法をまとめました。