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アルバート・アイラーの名盤(おすすめアルバム)を紹介

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アルバート・アイラー
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月間1万人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
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アルバート・アイラーの名盤(おすすめアルバム)を紹介

My NAME IS ALBERT AYLER

アイラーについては、実はいろいろなことが言われているが、まず注目すべきは彼の声の質感だ。

もともと人間の声に近い効果を出しやすいジャズ・サックスに、従来にないリアルな感触を持たせるのに成功したのがアイラーだ。

このアルバムは「バイ・バイ・ブラックバード」や「グリーン・ドルフィン・ストリート」といったおなじみのスタンダード・ナンバーを取り上げており、サイドメンはほとんどハードバップのノリなので、アイラー入門者にとっては一番入りやすいだろう。

それでもアイラーのサックスのただならぬ気配は、思わず聴く者の背筋を伸ばさしめる力がある。

絶唱「サマー・タイム」の異様な世界は、あなたをテイラーの虜にするかもしれない。

【アルバム名】

マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー

【収録日】

1963年

【パーソネル】

アルバート・アイラー(ts)ニールス・ブロンステッド(p)ニールス・ペデルセン(b)ロニー・ガーディナー(ds)

SPIRITUAL UNITY

とかく前衛というのは誤解されやすいのはやむを得ないが、

アイラーの場合も、見当外れとは言わないけれど、少々“考えすぎ”みたいな意見ばかりが先行して、

かえって一般のファンから遠いところへ行かされてしまったように思う。

なによりもまず音楽は演奏それ自体をしっかりと聴くところから理解が始まる。

そうやってアイラーを聴いてみれば、別に難解なところなど一つもなく、

実に表情豊かでリアルな質感を持ったアイラーの肉声が聴こえてくる。

ちょっと聴きには確かに異様なサウンドではあるが、

それが決してトリッキーなものではなく、アイラーにとってはごく自然な表現なのだ、というところに気がつけば、

おのずとアイラーの音楽が拓けてくる。

【アルバム名】

スピリチュアル・ユニティ

【収録日】

1964年

【パーソネル】

アルバート・アイラー(ts)ゲイリー・ピーコック(b)サニー・マレイ(per)

Nuits de la Fondation Maeght

音楽に物語を聴きこんでしまうなんてのは気恥ずかしくて嫌なのだが、

これなどは不運な死の数ヶ月前の演奏であるといった情況設定からして、

なにかしら過剰な思い入れを託してみたくなるものらしい。

このアルバムが発表された当時、これを聴いて初めてアイラーの素晴らしさに気がついたという人がずいぶんとたくさん居たものだった。

これは考えてみれば非情な話で、死んで初めて理解されたと言っているに等しい。

そういう僕にしてからが、このアルバムを聴いて、ようやく彼に近づけたのだから、ジャズは残酷なものだと思う。

いまだに聴けば万感胸に迫る困ったアルバムなのだが、やはりそれは音楽自体の持つ力なのだろう。

【アルバム名】

Nuits de la Fondation Maeght

【収録日】

1970年

【パーソネル】

アルバート・アイラー(ts)メリー・マリア(vo)コール・コブス(p)スティー
フ・ティントワイス(b)アラン・ブレアーマン(ds)

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