ユーチューブはほぼボランティア? 割に合わない現実と生き残る方法
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月間1万人が訪れるJazz Saxブログを運営してます。弟の影響でジャズの世界に飛び込み、SAXプレイヤー尾崎一宏氏に3年間師事。好きなジャズサックス奏者は寺久保エレナ、川嶋哲郎。
僕はこれまで、YouTuberとして100本以上の動画を世に放ってきた。
突然バズって一晩で登録者が増えたこともあれば、意味もなく炎上して胃が痛くなった夜もある。逆に、何日経っても再生数が伸びず、画面の数字を見て深くため息をついた日もあった。
──それなりに酸いも甘いも、飲み込んできたつもりだ。
その中で、ひとつだけ確信したことがある。
YouTubeをやっている人のほとんどは、ボランティアだ。
言葉を選ばず言えば、「Google様のためにただ働きしている」。
「急に何を言い出すんだ」と思うかもしれないが、これは現実だ。
動画を投稿したことがある人なら分かるはずだ。
一本の動画を作るのにかかる労力は、想像以上。
ネタを考え、撮影し、編集で何時間も画面にかじりつく。4時間以上かけても当たり前。移動すれば交通費、カメラ代、旅行代…出費は容赦なく積み上がる。
そして、再生数がたったの三桁なら?
広告収入なんて、ほぼゼロ。
四桁に乗ったところで、計算すれば赤字だ。
──正直、バイトをした方がよほど稼げる。
それでも多くのYouTuberは、割の合わない作業に情熱を注ぎ込む。
「趣味でやってるし、別にいいじゃん」という声もあるだろう。
僕も最初はそうだった。好きだから、損得なんて考えなかった。

だが、続けていくうちに気づく瞬間が来る。
編集に疲れ、ふと手を止めたとき──
「あれ? 俺、これ何のためにやってるんだ?」
そう思ったら最後、情熱は音を立てて冷めていく。
実際、僕はそうやって去っていったYouTuberを何人も見てきた。
結局のところ、どれだけ好きで始めても、稼げないと続ける理由は薄れていく。
そしてYouTubeで最も人の時間を奪うのが、編集作業だ。
凝れば凝るほど疲弊し、アップすら面倒になる。だからこそ、長く続けたいなら編集は極力ミニマムに。
僕の経験では、雑に撮ったトーク動画が突如バズることもあれば、徹夜で作り込んだ渾身の一本が全く伸びないこともあった。
だからこそ、完璧を目指さず、まずは気軽にアップし続けることだ。
YouTubeは、情熱と現実の間で揺れる戦場。
勝ち残るのは、継続のために“手を抜く覚悟”を持った者だけだ。
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